製造業で「死亡重篤災害防止運動」を展開 兵庫労働局
2017.05.26
【監督指導動向】
6月に局長による「安全パト」も
兵庫労働局は、平成29年5~6月にかけて「製造業死亡重篤災害防止運動」を展開している。28年に製造業において、労働災害によって死亡した労働者の数が前年に比べて3人増えて13人となり、全国ワーストとなったことが背景だ。
運動実施期間には、各労働基準監督署が大手の事業場や、過去1~2年に労 災を発生させた事業場に対して指導を行う。さらに6月15日には、局長による川崎重工業㈱明石工場の安全パトロールも実施する。
25~28年に兵庫県内で発生した死亡災害を事故の型別にみると、最多は「はさまれ・巻込まれ」で44%を占めた。以下、「墜落・転落」(12%)、「激突され」(9%)などと続く。
死亡災害が増えている原因について同労働局は、「景気の良さが拡大しており、製造業が活発なためではないか」と分析している。