【安全衛生・お薦めの一冊】『土木工事の安全 災害発生要因からみたポイントと急所』

2017.01.03 【書評】
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 元ゼネコンの安全環境部長など、土木工事の安全施工に長く携わってきた現場経験者らがまとめた一冊。土木工事で発生した災害事例を紐解きながら、災害防止の急所を丁寧に解説していく。

 例えば、排水管埋設工事でドラグショベルが清掃作業者に激突した災害事例では、人的要因としてオペレーターによる確認不足、物的要因として立入禁止措置の未実施、さらに、管理的要因として統括安全管理の不十分さを指摘。ショベル系掘削機による災害の最も多くは「激突・激突され」であり、複数の要因が絡み合って災害が起きていること、災害を防ぐにはどうしたら良かったかを関係法令も混じえながら説明する。

 災害事例は土砂崩壊、法面、建設機械、クレーン、トンネル掘削、墜落、電動工具、酸欠、熱中症と多岐に渡る。類似災害防止のため手元に置いておきたい。

(土木工事安全衛生管理研究会編、労働新聞社刊、TEL:03-5926-6888、B5判、288ページ、2600円+税)

平成29年1月1日第2273号 掲載
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