成長に欠かせぬ“強靭さ”/レジリエンス社会保険労務士法人 代表社員 清水 光彦
レジリエンス社会保険労務士法人の基本理念であるレジリエンス(resilience)とは、一般的に「復元力」、「強靭さ」などと訳される言葉であり、困難な状況に直面した場合に適応できる力や、ストレスに対して諦めない強さなどを意味している。
企業を存続、成長させるには、今般の新型コロナウイルス感染拡大や災害など、突然の状況変化や社会的な変化など多様なリスクに対応できなければならない。
変革が求められる業界や、顧客のニーズ変化などが激しい業界のみならず、経済の好況・不況などの社会情勢変化に対応するために、レジリエンスの理念が必要となる。この理念は経営者のみならず、とくにリーダーなど管理職にとっては重要な要素である。
企業のレジリエンスを高めるための代表的な方法が、「企業文化の醸成と独自性の追求」ならびに「心理的安全性の高い組織づくり」である。
企業文化の醸成と独自性の追求とは、その企業が何のために存在し、社会にどのような価値を提供するのかという存在意義を明確にし、社員の普段の行動レベルに根付かせておくことである。社員の行動の集合体が企業文化となり、環境変化に合わせて組織一丸となって動く土台ができあがる。その上で、他社にはない自社の「独自性」を磨いておくことで、環境や市場のニーズの変化に柔軟に対応できる武器となり企業のレジリエンスが高まる。
心理的安全性の高い組織とは、社員が困難や失敗から回復しようとする時、組織がそもそも失敗を許容しない文化だと、レジリエンスを発揮することができない。ミスした時でもその失敗が隠されることなく、次にどうすれば良いかの解決策を考えることのできる組織の場合、個人のレジリエンスが促進されていく。心理的安全性の高い組織では、困難な課題に直面してもチャレンジする社員が増え、企業としてのレジリエンスが高まることとなる。
企業の存続と成長のためには、レジリエンスとともに「人財」の思想が重要である。企業は人財によって構成されており、商品を企画するのも、製造するのも、販売するのも人財によって行われている。
企業が市場からの支持を受け続け、成長していくためには、人材を人財ととらえ、人間が本来的に持っている「考える力」と「情熱」を最大限に発揮できる環境を作る出すことが必要である。これらの理念を基本として、当法人は社会的使命を果たしたい。
レジリエンス社会保険労務士法人 代表社員 清水 光彦【東京】
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