今週の労務書―2022年1~3月掲載記事を振り返る

2022.08.20 【書評】
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労働新聞に掲載した『今週の労務書』から、2022年1~3月号で掲載した書評をご紹介します。

『不当労働行為法 判例・命令にみる認定基準』山川 隆一 編著
本書は、労働組合法第7条で禁止されている使用者の不当労働行為に焦点を合わせ、使用者のどのような行為が不当労働行為と判断されるかについて、裁判所の判決や労働委員会の命令を分析して解説したもの。

山川隆一編著、第一法規刊、税込み3740円


『概説 労働市場法 第2版』鎌田 耕一 著
雇用保険法や労働者派遣法などの「労働市場法」を体系化した教科書的な一冊。第2版は雇用対策法から労働施策総合推進法への改正などを盛り込んだほか、クラウドソーシングをはじめとした新たな職業仲介サービスの展開に関するコラムなどを加筆している。

鎌田耕一著、三省堂刊、税込み2530円


『外国人を雇うときこれだけは知っておきたい実務と労務管理』佐藤 広一・松村 麻里 著
少子高齢化がかつてないスピードで進行し、「人材確保」が企業の存亡を左右するキーワードになっている。外国人雇用など縁遠いことだと思っていたが、「ついにわが社でも」という企業も少なくないだろう。

佐藤広一・松村麻里著、アニモ出版刊、税込2,420円


『会社ではネガティブな人を活かしなさい』友原 章典 著
従業員が幸せ(ポジティブ)になれば、会社の業績が上がる――ウェルビーイングなどと呼ばれる考え方に疑問を覚えた著者が、関連する海外での研究・実験を紹介しつつ、その効果を考察している。

友原章典著、集英社刊、税込924円


『Wordで誰でもつくれる! 本当に使える業務マニュアル作成のルール』森田 圭美 著
業務の手順を伝えるマニュアルの必要性を感じた人が、黙々と一人で作っている――本書ではそんな「マニュアル作成あるある」をやめ、周囲を巻き込む手法を解説している。

森田圭美著、同文館出版刊、税込1980円


『ロジカルティーチング  ガツガツしていない若手社員を伸ばす技術』阿部 淳一郎 著
前のめりで上昇志向が強いタイプでないような、受け身の今どきの若手社員をどう育成するかについて解説したのが本書。心理学や経営学などの知見を生かした手法を示す。

阿部淳一郎著、ぱる出版刊、税込1,540円


『なぜ、おばちゃん社長は「絶対安全」で利益爆発の儲かる工場にできたのか?』平美 都江 著
本書の副題は、従業員の快適性をとことん追求したら実現――。中小規模の鍛造業において、実際に取り組んだ安全対策や健康経営の詳細をまとめている。

平美都江著、ダイヤモンド社刊、税込1650円


『新版 総務担当者のための産休・育休の実務がわかる本』宮武 貴美 著
本書は、従業員の出産・育児に関する社会保険の手続きや、育児休業規程の整備、育休制度などに関する従業員への説明方法などについて詳しく解説したもの。今年4月から順次施行される改正育児・介護休業法の内容を反映している。

宮武貴美著 日本実業出版社刊、税込2420円


『労働判例百選[第10版]』村中 孝史・荒木 尚志 編
労働判例法理を学ぶ定番本の第10版。2016年発行の第9版から11判例を新規収録、10判例を収録中止し111の判例を集めた。新たに収録されたのは国際自動車事件(最判令2・3・30)やハマキョウレックス事件(最判平30・6・1)など。

村中孝史・荒木尚志編 有斐閣刊、税込2640円


『越境学習入門 組織を強くする「冒険人材」の育て方』石山 恒貴・伊達 洋駆 著
本書は越境学習を、「ホームとアウェイを行き来することによる学び」と定義し、イノベーションを起こす人材を育てる方法論として紹介する。

石山恒貴・伊達洋駆著、日本能率協会マネジメントセンター刊、税込1980円


『日本版ジョブ型人事ハンドブック』加藤 守和 著
著者は、国内で職務等級制度の採用を進めてきたコーン・フェリー(旧ヘイグループ)所属のコンサルタントであり、本書ではその仕組みを「ジョブ型人事制度」として紹介する。

加藤守和著、日本能率協会マネジメントセンター刊、税込2860円

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