【今週の労務書】『労働法実務 使用者側の実践知(第2版) LAWYERS’ KNOWLEDGE』

2022.09.17 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

豊富な判例に基づく対応

 採用前から労働契約終了までのあらゆる問題に対し、豊富な判例を紹介しつつ、それに基づく実務対応を解説したのが本書。2019年からの2年半ぶりの改訂で、同一価値労働同一賃金などの説明が追加されたほか、たとえば降格や不利益変更などの解説において、実務対応の内容がより深化している。

 同一価値労働同一賃金では、一概に述べることは困難としながらも、待遇差を設けた会社の制度が社会的実情に沿っていることを裁判官に理解してもらうのが重要という。法律論に限らず関連文献・諸統計などを収集・検討することが必要とした。さらに、その企業に固有の性質上、他企業の実態に関係なくとくに必要である点を主張できれば、裁判官の理解を得やすくなるとしている。

(岡芹健夫著、有斐閣刊、税込4290円、http://www.yuhikaku.co.jp/

Amazonで購入する 楽天ブックスで購入する

令和4年9月19日第3369号16面 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。