【今週の労務書】『ポジティブフィードバック』
2022.09.24
【書評】
改善策共に考える指導を
副題は、国際エグゼクティブコーチが教える 人、組織が劇的に変わる――。筆者はポジティブフィードバックを「成長のための相手への良質なコミュニケーション」と定義する。1on1などの面談時に部下にメッセージがうまく伝わるコツとして、合計7つを示す。
注目すべきは、結果が出なかったときの対応だ。改善点に関する指導は全体の2割程度に留め、その際は「次はどうすれば上手くいくか」を共に考えるよう求める。たとえば、仕事が期限に間に合わなかった時は、「次回からどうしたら良いと思う?」などと話しかけて、成長へと導く。
1on1を導入しようとしている企業にこそ、面談マニュアルづくりの参考としてほしい。
(ヴィランティ牧野祝子著、あさ出版刊、税込1540円、TEL:03-3983-3227)
令和4年9月26日第3370号16面 掲載