【今週の労務書】『知りたいことがスグわかる! 給与計算実務Q&A』
2017.06.17
【書評】
マイナンバー制度も解説
給与計算事務の初心者を主なターゲットとする本書は、毎月の給与にかかる社会保険料や税金の計算方法などを分かりやすく解説している。
基礎から応用へとスムーズに学べる章立ては見事だが、時間に余裕のない読者は、必要な手続きを月ごとに概説した第3章から読み始めるのが良いだろう。他の章で詳しく説明している項目をすぐに参照できる構成としているため、必要な基礎知識を取捨選択して習得できる。源泉徴収税額表など現場で利用する各種資料も多く盛り込み、本書1冊で実務を回すことが可能といえよう。
併せて、昨年スタートしたマイナンバー制度を解説しており、収集から廃棄に至る安全管理措置などは確実に身に付けておきたい。
(平澤貞三編著、清文社刊、TEL:03‐6273‐7946、2000円+税)
平成29年6月12日第3116号16面 掲載