今週の労務書―2022年7~9月掲載記事を振り返る
労働新聞に掲載した『今週の労務書』から、2022年7~9月号で掲載した書評をご紹介します。
『70歳就業時代における高年齢者雇用』森山 智彦/労働政策研究・研修機構 編
近年の高年齢者雇用安定法の改正を受けて、65歳以降の雇用・就業に向けた現状と課題を明らかにするべく、複数の統計データやアンケート調査を活用し、分析した。
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森山智彦/労働政策研究・研修機構編、同機構刊、税込2750円
『成果が出るチームをつくる方法 チームをつくれば指示なく人は動く』知念 くにこ 著
昭和スタイルの「見て学べ!」では、若手は「教えてもらえない」と判断してさっさと辞めてしまう――。
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知念くにこ著、つた書房刊、税込1650円
『働きやすさこそ最強の成長戦略である』大槻 智之 著
働き方改革に不可欠なのは、管理職へのサポート――人事担当者向けの手引書をめざす本書では、特定社会保険労務士である筆者が、実際に受けた労働相談を基に対応策を示している。
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大槻智之著、青春出版刊、税込1650円
『退職・解雇・雇止めの実務~業務の進め方とトラブル回避の勘所~』牛嶋 勉、和田 一郎、藤津 文子、吉永 大樹 著
無断欠勤が続き連絡も取れない、休職期間が満了を迎えた、能力不足で解雇したいなどの労働契約の終了に関し、判例紹介に留まらず、実務上のポイントにも踏み込んで解説したのが本書である。
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牛嶋勉、和田一郎、藤津文子、吉永大樹著、第一法規刊、税込3850円
『知らないと損する労働法の超基本』石井 孝治 著
地元で再就職した28歳の女性を主人公に、ストーリー形式で労働法に関するポイントをまとめている。彼女は労働環境が整っていない地場の飲食チェーンで、社内規定の整備に励んでいく。
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石井孝治著 日本実業出版社刊 税込1540円
『2022年版 日本の労働経済事情 人事・労務担当者が知っておきたい基礎知識』日本経済団体連合会事務局 著
本書は、労働基準法をはじめ、労働安全衛生法、育児・介護休業法など主要な労働法制の概要と、賃金制度など人事・労務全般に関する基本的事項を分かりやすく整理したものの最新刊。
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日本経済団体連合会事務局著、経団連出版刊、税込1100円
『Q&A 解雇トラブル後の実務ポイント 合意退職・復職の手続と対応の留意点』水谷 英夫 著
制限規定や権利濫用に抵触した場合、解雇は無効となる。どのようなケースが無効になるのかは、判例の蓄積や法律の整備によりある程度明確化が図られている。
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水谷英夫著、新日本法規刊、税込3300円
『新標準の人事評価 人が育って定着する〈二軸〉評価制度の考え方・つくり方』安中 繁 著
筆者が主に中小零細企業に向けて考案した「マトリクス人財育成制度」は、専門能力の高さと管理能力の高さの両面から、個人の評価・等級への格付けを行うもの。
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安中繁著 日本実業出版社刊 税込2420円
『図解と事例これ一冊!労務管理の基本がぜんぶわかる本』三谷 文夫 著
本書は経営者や労務担当、管理職など人事労務に携わる者を対象とした労務管理の入門書。社労士の著者が実際に受けた相談事例に基づいて労使間のトラブルの解説や予防策を提示しており、実務に活かしやすい。
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三谷文夫著、ワン・パブリッシング刊、税込1540円
『採用面接100の法則』曽和 利光 著
本書は、人事コンサルタントとして延べ2万人の採用面接を担当してきた筆者が、面接に当たってのポイントを解説している。人材を見極める際には、短時間の印象だけで決めるのではなく、候補者の自然な素を引き出して本質を見極める必要があるとした。
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曽和利光著、日本能率協会マネジメントセンター刊、税込1760円
『労働法実務 使用者側の実践知(第2版) LAWYERS’ KNOWLEDGE』岡芹 健夫 著
本書は経営者や労務担当、管理職など人事労務に携わる者を対象とした労務管理の入門書。社労士の著者が実際に受けた相談事例に基づいて労使間のトラブルの解説や予防策を提示しており、実務に活かしやすい。
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岡芹健夫著、有斐閣刊、税込4290円
『ポジティブフィードバック』ヴィランティ牧野祝子 著
副題は、国際エグゼクティブコーチが教える 人、組織が劇的に変わる――。筆者はポジティブフィードバックを「成長のための相手への良質なコミュニケーション」と定義する。
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ヴィランティ牧野祝子著、あさ出版刊、税込1540円
『今週の労務書―2022年1~3月掲載記事を振り返る』はこちら
https://www.rodo.co.jp/column/135734/
『今週の労務書―2022年4~6月掲載記事を振り返る』はこちら
https://www.rodo.co.jp/column/135735/