【今週の労務書】『社労士がこたえる 社員が病気になったときの労務管理 ~すぐ役立つ! 治療と仕事の両立支援ハンドブック~』
2017.07.08
【書評】
休・復・退職対策を網羅
疾病による休職、復職、退職時の対策を一通り収録し、全体をQ&A形式で簡潔にまとめているのが本書。分かりやすい図表や、いざという時に役立つサイトのURLも多数収めており、労使双方の参考となり得る。有事に備えて職場に備えておくには最良の一冊だろう。
労働者が職場を離れることになった場合でも一定条件が整っていれば受給できる傷病手当金については、「支給申請の用紙を退職前に数枚渡しておく、提出先をメモして渡しておくといったことが安心感につながる」と指摘。さらに「自分が同じ立場になったら何を知りたいか想像せよ」と人事担当者へ心構えを説く。
雇用保険の基本手当の受給延長に必要な用紙は、離職票とともに渡すべしとした。
(古川飛祐著、税務経理協会刊、TEL:03-3953-3325、2000円+税)
平成29年7月3日第3119号16面 掲載