【安全衛生・お薦めの一冊】『働く人のメンタルヘルス』
2017.07.02
【書評】
周知強化で受検率94%に
『働く人のメンタルヘルス』は、ビギナーにはうってつけの一冊。ストレスチェック制度のポイントから、職場環境改善、さらには生活習慣上の留意点までを分かりやすく解説している。職場復帰の進め方や安全配慮義務などの基礎知識も盛り込んだ。とくに注目されるのは先進企業の取組みだ。
卸売業の国分グループ本社㈱は、「ストレスチェックの導入で生産性を高める」という経営との関係を明確化する方向に舵を切った。メンタルへルス不調を「必ずしも生産性の低下に結びつけられなかった」管理職に対する周知に注力した結果、2016年度のストレスチェック受検率は約94%となった。
(アドバンテッジリスクマネジメント監修、日本経済新聞出版社、112ページ、926円+税)
平成29年7月1日第2285号 掲載