【今週の労務書】『鬼滅の刃から学べ!チームを幸せに導くリーダーのあり方』
2023.03.18
【書評】
達成できる目標に修正
「最終ボス(鬼舞辻無惨)を倒す」ことは、仕事における「組織目標の達成」――本書は、吾峠呼世晴作『鬼滅の刃』(集英社)の登場人物から、ビジネスで魅力的なリーダーになるための方法を解説する。
部下の目標管理には、産屋敷耀哉(主人公の竈門炭治郎のリーダー)の対応を参考とする。炭治郎が「鬼舞辻無惨を倒す」という目標を立てた際、彼は、「まずは十二鬼月(12体の幹部)を倒そうね」と発言した。「目標達成に向けて頑張ることで成長する」、「目標の達成で、達成感を感じ、モチベーションを上げる」という目標設定の2つの効果を望むなら、適度な難易度の目標設定が必要だ。部下が高すぎる目標を立てたときは、産屋敷のように、目標の軌道修正が必要だという。
(矢﨑 誠一ら共著、ロギカ書房刊、税込2420円、TEL:03-5244-5143)
令和5年3月20日第3393号16面 掲載