地山の崩落を防がず建設業者を送検 市発注の下水道敷設工事現場で労災 佐世保労基署
2023.03.26
【送検記事】
長崎・佐世保労働基準監督署は、令和3年3月に発生した労働災害に関連して、㈱福伸建設工業(長崎県佐世保市)と同社代表取締役を労働安全衛生法第21条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで長崎地検佐世保支部に書類送検した。地山の崩落などによる危険防止措置を講じていなかった疑い。
労災は、佐世保市が発注した下水道管敷設工事現場で発生した。被災した労働者は、深さ2.8メートルの掘削穴のなかで土止め支保工などを設ける作業を行っていた際、掘削穴の壁が崩落して生き埋めとなり死亡している。
同社は、地山の崩落などの危険がある場所で労働者に作業させる際、あらかじめ土止め支保工を設けたり、防護網を張って労働者の立ち入りを禁止するなどの措置を講じていなかった疑い。
【令和5年2月9日送検】