【今週の労務書】『はじめての人事管理〔第3版〕』

2023.04.01 【書評】
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話し言葉で平易に解説

 本書は、本紙コラム「ぶれい考」の執筆経験者を含む著者らが、人事管理の分野の初学者向けに作成したテキストである。賃金制度や雇用管理など、人事にまつわる各種トピックをコンパクトかつ平易に解説した。Q&A形式を採り、その回答も話し言葉で書かれているなど理解を促す仕組みとなっている。

 たとえば賃金関係では、仕事を基準に人を雇い賃金を支払うという、職務給に代表される「仕事給」を導入しても、人が定着しポスト不足が生じると属人的な要素で処遇する必要が高まり「属人給」的な要素が強くなるとする。その不具合が強くなると、コスト抑制のためにまた仕事給へ回帰する振り子のような動きがあるとした。

 改めて頭の中を整理するのにも役立つ1冊といえる。

(八代 充史、南雲 智映 著、泉文堂 刊、税込2530円、TEL:03-3951-9610)

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令和5年4月3日第3395号16面 掲載
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