【今週の労務書】『人材と組織を理解するための道具箱 実践ピープルアナリティクス』
2023.04.15
【書評】
質的データも収集を
データから人事上の諸課題の原因を割り出し、解決につなげる「ピープルアナリティクス」。本書は量的なデータと質的なデータを組み合わせて分析する実践方法を伝授している。
自社ですぐ実施できるよう、量的・質的データの収集方法や分析手法を紹介。従業員サーベイなどを外部委託している企業が、見直しを検討する際にも役立つだろう。分析手法の解説は、エクセル上で動くフリーソフトの使い方まで踏み込んで解説してくれているのも嬉しい。さらに量的・質的データを組み合わせた実践例として、採用基準の見直し、従業員の離職防止など4事例を掲載している。
ピープルアナリティクスを新たに始めたり、改善を図る際に一読しておきたい。
(岩本 慧悟、藤澤 優 著、日本能率協会マネジメントセンター 刊、税込2860円、TEL:03-6362-4339)
令和5年4月17日第3397号16面 掲載