【今週の労務書】『高年齢労働者のための転倒・転落事故防止マニュアル』

2023.04.29 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

床材選択はデモ重ねて

 転倒や墜落・転落による労働災害は高年齢になるほど増加傾向にある。本書は、医療従事者や弁護士など、多様な視点から転倒・転落事故を分析し、防止の取組みを解説する。

 企業12社の好事例を取り上げ、転倒予防医学の立場から論評を加えて紹介している。

 食品製造業の㈱パル・ミートでは、冷蔵庫内の床に敷く防滑シートを刷新した。サンプルを取り寄せ、水や油を塗布した上を長靴で歩くなど、現場に近い状態でデモンストレーションを行い、導入に至った。2021年4月に導入して以降、転倒事故は発生していないという。鳥取大学医学部の萩野浩教授は、「冷蔵庫内のような特殊な作業環境では慎重な床材選択が必要で、デモを重ねての選択が功を奏した」と評している。

 (武藤 芳照ら編著、新興医学出版社刊、税込4840円、TEL:03-3816-2853)

Amazonで購入する 楽天ブックスで購入する

関連キーワード:
令和5年5月1日第3399号16面 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。