違反率は75% 労働時間に関する違反がめだつ 長野労働局・平成28年監督結果
2017.07.14
【監督指導動向】
長野労働局は、平成28年に実施した定期監督結果を発表した。管内9労働基準監督署が合計2665件実施したところ、労働関係法令の違反がみつかった事業場は2001件で、違反率は75.1%に上る。
時間外・休日労働に関する労使協定(36協定)の締結・届出がないのに労働者に時間外労働をさせている、または締結しているものの限度時間を超過して残業させている――といった労働時間に関する違反が最も多く797件だった。高さが2メートル以上の高所において、作業床の端に墜落防止のための手すりを設置していないなどの「安全基準」が509件、時間外、深夜労働をさせたのに法定以上の率で計算した残業代を支払っていない「割増賃金」が495件と続く。
業種別では、保健衛生業(84.6%)、清掃・と畜業(80.6%)、製造業(80.4%)などで違反がめだった。