労働事件と使用者側弁護士の役割/弁護士 岸田 鑑彦
2016.01.05
【弁護士による労務エッセー】
経営者の意識を変える
労働事件を非常に毛嫌いしている経営者の方が多いのも事実です。しかし、労働事件は経営者の意識が変わらなければまた同じ問題が起こります。
私は、経営者や担当者の方には毎回裁判に同席してもらうようにしています。それは労働事件がどれだけ大変で、どこが対応として間違いだったのか、どこを改めるべきなのかを経営者ご自身の目で見てもらいたいからです。
また労働事件は時に激しい対立を生むこともあります。ただ紛争の解決のためにはそれが必要なときもあります。そういった際にも経営者の方には覚悟をもって取り組んでいただきたいのです。
労働事件は起こらないことが理想ではありますが、起きてしまった以上、そこから再発防止を考える経営者になっていただきたいですし、そのためのお手伝いをすることが使用者側弁護士の役割だと考えています。
弁護士 岸田 鑑彦
<略歴>
昭和57年生まれ
平成13年 3月 鳥取県立倉吉東高等学校卒業
平成17年 3月 慶應義塾大学法学部法律学科卒業
平成20年 3月 明治大学法科大学院(既習コース)卒業
平成20年 9月 新司法試験合格
平成20年11月 最高裁判所司法研修所入所(新62期)
平成21年12月 最高裁判所司法研修所終了
弁護士登録(第一東京弁護士会所属)
狩野・岡・向井法律事務所入所