労働経済動向調査(令和5年5月)の概況(厚労省)
厚生労働省では、令和5年6月23日、労働経済動向調査(令和5年5月)の結果を取りまとめ、公表した。
調査結果のポイントは以下の通り。
1 生産・売上額等判断D.I.は、4ポイント上昇して+8ポイント(令和5年4~6月実績見込)
(1)生産・売上額等判断D.I.(「増加」-「減少」)
・調査産業計 +8ポイント(前期実績見込:+4ポイント)
・産業別 「宿泊業,飲食サービス業」(+43)、「運輸業,郵便業」(+14)、「生活関連サービス業,娯楽業」(+13)などでプラスとなる一方、「学術研究,専門・技術サービス業」(△2)でマイナス
(2)所定外労働時間判断D.I.(「増加」-「減少」)
・調査産業計 +4ポイント(前期実績見込:+4ポイント)
・産業別 「宿泊業,飲食サービス業」(+24)、「生活関連サービス業,娯楽業」(+22)などでプラス
(3)雇用判断D.I.(「増加」-「減少」)
・調査産業計 正社員等雇用 +3ポイント、 パートタイム雇用 +1ポイント
・産業別 正社員等雇用 「サービス業(他に分類されないもの)」(+17)、「建設業」(+13)などでプラス
パートタイム雇用 「宿泊業,飲食サービス業」(+22)などでプラス
2 正社員等、パートタイム労働者ともに、「不足」とする事業所割合が引き続き多い(令和5年5月1日現在)
○ 労働者過不足判断D.I.(「不足」-「過剰」)
・正社員等労働者(調査産業計) +44ポイント(48期連続で不足超過)
・パートタイム労働者(調査産業計) +28ポイント(55期連続で不足超過)
3 令和6年新規学卒者の採用予定者数を「増加」とする事業所割合は、「大学院卒」を除く各学歴で前年を上回った(令和5年5月1日現在)
○ 令和6年新規学卒者の採用予定者数を「増加」とする事業所の割合は、「高校卒」27%(22%)、「高専・短大卒」17%(14%)、「大学卒(文科系)」19%(17%)、「大学卒(理科系)」20%(19%)、「大学院卒」10%(11%)、「専修学校卒」14%(12%)と「大学院卒」を除く各学歴で前年を上回った。
「D.I.(Diffusion Index:ディフュージョン・インデックス)」とは、変化の方向性を表す指標である。 (1)「生産・売上額等判断D.I.」、「所定外労働時間判断D.I.」、「雇用判断D.I.」は、当該期(間末)を前期(間末)と比べて「増加」と回答した事業所の割合から「減少」と回答した事業所の割合を差し引いた値である。なお、これらの値には季節による変動があるため、季節調整を行っている。これらの判断D.I.がプラスであれば、前期(間末)よりも増加させた事業所が多いことを示す。 (2)「労働者過不足判断D.I.」は、調査時点において、労働者が「不足」と回答した事業所の割合から「過剰」と回答した事業所の割合を差し引いた値である。この判断D.I.がプラスであれば、人手不足と感じている事業所が多いことを示す。 |
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労働経済動向調査(令和5年5月)の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/keizai/2305/