労働経済動向調査(令和5年8月)の概況(厚労省)
厚生労働省では、令和5年9月22日、労働経済動向調査(令和5年8月)の結果を取りまとめ、公表した。
調査結果のポイントは以下の通り。
1 正社員等雇用判断 D.I.は、3ポイント上昇して+6ポイント(令和5年7~9月実績見込)
○ 雇用判断 D.I.(「増加」-「減少」)
・調査産業計 正社員等雇用 +6ポイント、パートタイム雇用 +2ポイント
・産業別
正社員等雇用 「情報通信業」(+17)、「学術研究,専門・技術サービス業」(+12)などでプラス
パートタイム雇用「宿泊業,飲食サービス業」(+25)、「生活関連サービス業,娯楽業」(+11)などでプラス
2 正社員等、パートタイム労働者ともに、「不足」とする事業所割合が引き続き多い(令和5年8月1日現在)
○ 労働者過不足判断 D.I.(「不足」-「過剰」)
・正社員等労働者(調査産業計)+45ポイント(49期連続で不足超過)
・パートタイム労働者(調査産業計)+30ポイント(56期連続で不足超過)
3 労働者不足の対処方法(※ 調査期ごとに異なる項目)
○ 現在労働者が不足していて、かつ、過去1年間に何らかの「対処をした」事業所の割合は66%、今後1年間に「対処をする予定」の事業所は65%。
その対処方法(複数回答)は、過去1年間、今後1年間とも「正社員等採用・正社員以外から正社員への登用の増加」の割合が最も多く(過去1年間:56%、今後1年間:57%)、次いで過去1年間は「在職者の労働条件の改善(賃金)」(46%)、今後1年間は「臨時、パートタイムの増加」(44%)が多い。
「D.I.(Diffusion Index:ディフュージョン・インデックス)」とは、変化の方向性を表す指標である。 (1)「雇用判断D.I.」は、労働者数について、当該期間末を前期間末と比べて「増加」と回答した事業所の割合から「減少」と回答した事業所の割合を差し引いた値である。なお、季節による変動があるため、季節調整を行っている。これらの判断D.I.がプラスであれば、前期(間末)よりも増加させた事業所が多いことを示す。 (2)「労働者過不足判断D.I.」は、調査時点において、労働者が「不足」と回答した事業所の割合から「過剰」と回答した事業所の割合を差し引いた値である。この判断D.I.がプラスであれば、人手不足と感じている事業所が多いことを示す。 |
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労働経済動向調査(令和5年8月)の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/koyou/keizai/2308/