階段に手すり設けず 死亡災害で製造業者を送検 和歌山労基署
2023.09.24
【送検記事】
和歌山労働基準監督署は、令和4年12月に発生した死亡労働災害に関連し、労働者が使用するための安全な通路を設けていなかったとして、製造業の㈱滝口文三郎商店(和歌山県和歌山市)と同社代表取締役を、労働安全衛生法第23条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで和歌山地検に書類送検した。
労災は、同社の作業所内で発生した。製品である木製ドアを、作業所の1階から2階に運ぶ作業に従事していた労働者が、運搬中に階段から転落した。労働者は病院に搬送され入院したが、令和5年3月に死亡した。
作業所の階段には、手すりが設けられておらず、安全な通路が確保されていなかった疑い。「安全な通路」における階段の具体的要件は行政通達により、建築基準法に準ずるものとしている(昭49.5.11基収第305号)。
【令和5年8月24日送検】