接触防止措置を講じず書類送検 歩行中の労働者が轢かれて死亡の労災で 八女労基署
2023.10.23
【送検記事】
福岡・八女労働基準監督署は、令和5年3月に発生した労働災害に関連して、㈲宮本組(福岡県久留米市)と同社代表取締役を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の疑いで福岡地検久留米支部に書類送検した。トラクターショベルを用いて作業を行わせる際、接触防止措置を講じなかった疑い。
同社は土木工事業と貨物自動車運送業を営んでいる。労災は八女郡広川町のアスファルト製造工場で発生した。同社に派遣されていたとみなされる労働者が休憩所から作業現作業所に向けて歩いていたところ、同社労働者が運転するトラクターショベルに轢かれて死亡している。
同社は災害発生当時、トラクターショベルの作業範囲内に労働者が立ち入らないようにするための接触防止措置を講じていなかった疑い。被災した労働者は、同代表取締役が福岡市内で経営する土木会社から人夫出しされていた。同土木会社は派遣業の許可を受けておらず、違法な派遣だったという。
【令和5年8月25日送検】