【安全衛生・お薦めの一冊】『これで解決!シゴトとココロの問題』

2024.02.27 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

グレーゾーン対応に警鐘

 本書は、職場で起こりがちなメンタルヘルス関連の事例について、専門家へのインタビュー形式で解決方法を分かりやすく指南したもの。「対応のポイント」と「絶対NGなこと」を示したうえで、用語の解説やよくある間違いなど、コミュニケーションの場面で注意すべき事項に関してもアドバイスしている。

 最近「発達障害グレーゾーン」(診断がつくほどではないが、その傾向があるタイプ)が増えているという。筆者は、単なる休養や休職、薬による治療だけでは奏功しないケースが多く、従来どおりの対応ではかえってこじれる場合もあると警鐘を鳴らす。

 例えば、新入社員の男性Aさんは電話応対が上手くできず、上司から繰り返し叱責されている。その後病院で自閉スペクトラム症(ASD)の診断を受けた。解決方法の一つとして、フォーマットを決めて、その通りにメモを取らせることを提案している。

 本人と組織の双方の利害を考慮しつつ解説しており、深い理解が得られる。

(廣川進 著、労働新聞社 刊、TEL:03-5926-6888、B6判、176ページ、税込1650円)

弊社サイトで購入する

関連キーワード:
2024年3月1日第2445号 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。