自分版働き方改革の推進/村上社会保険労務士事務所 代表 村上 一昭
2006年に30歳代半ばで社会保険労務士として開業し、紆余曲折もありながら今年で丸18年となる。自ずから年も取り、あっという間に50歳代となってしまったが、開業時の仕事に対する情熱を失わないように心掛けている。
しかし、慣れというのは本当に恐ろしいものである。20年近く続けていると、「経験上問題がなかった」という長年の経験に頼る固定観念が先行してしまうなど、変化(改善)を好まない状況が40歳代半ばからしばらく続いていた。
確かに問題はないかもしれないが、変化(改善)がなければ、顧客はもちろんのこと、自分自身にとっても発展のない状況が続く。これは、顧客に対して満足なサービスが行えておらず、サービス低下につながると感じ、その原因についてじっくりと考えてみるようになった。
開業から一定期間が過ぎ、慣れによって悪い意味で保守化が進んでしまったということ、年齢的にも男性の更年期の影響による意欲減退もあるかもしれないなど、自分自身の仕事への取組み方(働き方)について問題があるように思えた。
まず問題の1つ目として、業務量過多および非効率化を考えた。開業から年数が経過すると、ありがたいことに顧客数が増え、それに伴い業務量も一段と増えてきた。
各種申請の電子化なども進め、以前と比べて効率化は図れているが、請求書発行、顧客管理、給与計算業務などで一部デジタル化・効率化が不十分な業務が存在する。とくに給与計算業務では、顧客先のデジタル化も必須となることから、丁寧な説明を心掛けて進めていきたい。また、まだ勉強中の身ではあるが、昨年より宮城県社会保険労務士会でデジタル化推進委員長を務めている立場からも、率先してさらなる効率化を図っていきたい。
2つ目として、意欲の面であると考えた。思い返してみると、開業当初は時間的な余裕があったかもしれないが、仕事一辺倒にはならず、プライベートでも某青年団体の活動や日課としてジョギングをするなど、ある意味、公私ともに充実していたと思う。
その後、40歳代半ば頃からは、仕事一辺倒の生活になり、趣味といえばお酒を飲むことくらいで、荒んだ生活であった。そこで、心身の充実を図るために、50歳代になる一昨年から定期的なジム通いと自宅での筋トレを始めることにした。現在も継続しており、意欲の面で明らかに改善されてきたと実感する。
今後も自分自身の働き方改革を推進しながら、真摯に顧客と向き合っていきたい。
村上社会保険労務士事務所 代表 村上 一昭【宮城】
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