お客様に「安心」届ける/ドリームサポート社会保険労務士法人 岡本 純輝

2024.05.05 【社労士プラザ】
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ドリームサポート社会保険労務士法人 岡本 純輝 氏

 私は東京都国分寺市の社労士法人に勤務してもうすぐ10年になる。それなりに現場でキャリアを重ねてきたと思うが、社労士登録をしたのは2023年12月と最近だ。なぜ今まで登録をしていなかったかというと、単純に必要がなかったからだ。

 社労士事務所としての手続き業務などは基本的には代表社労士の資格と名前で行うため、社労士事務所職員が社労士資格を持っているかどうかは実務上ではほとんど関係がない。

 ではなぜ私が社労士資格を取ろうと思ったのか。それには2つの理由がある。

 1つは社内のメンバーが続々と社労士資格を取得していることに触発されたからだ。

 弊社では社労士の有資格者が、試験合格をめざすメンバーのために昼休みに「社労士Cafe」と呼んでいる勉強会を開催している。入社したてのメンバーから合格一歩手前のメンバーまで、試験のための基礎知識から心構え、テクニックなどを学ぶことができる有意義な勉強会であり、もちろん無料だ。

 会社として資格取得をここまでサポートしてくれるのにベテランメンバーとして資格を持っていないことに恥ずかしさを覚え、資格取得を決意した。

 もう1つは、お客様へ「安心」を届けるためだ。長く付き合いのあるお客様は、私の人となりや仕事ぶりを知ってくれており、ありがたいことに信頼していただいていると日々感じることができている。

 一方で、新しく担当になる会社もある。顔合わせをさせていただく際に、たまにこう問われることがある。「岡本さんは社労士資格をお持ちですか」。私は苦い顔をしながら「まだ持っていないんです」と答えるしかなかった。資格を取ったことで、新しくお会いするお客様の反応が変わったように感じている。資格を持っていると、第一印象が大きく違い、始めから信頼してもらえているように思う。

 社労士の仕事は手続き・給与のアウトソーシングや人事労務の知識をお客様に伝えることだけではない。「安心」を届けることこそが社労士の仕事だと考えている。

 お客様が安心して事業を行うために何ができるかを考え、それを提供するのが社労士の価値である。何を言うかよりも誰が言うのか、という言葉があるように、資格の有無によって相手の受け取り方は変わる。1年間勉強して資格を取ることでお客様から信頼していただき、安心を届けられるのであれば安い投資ではないか。

 社労士事務所の職員にはぜひ資格取得にチャレンジしてほしい。

ドリームサポート社会保険労務士法人 岡本 純輝【東京】

【公式webサイトはこちら】
https://dream-support.or.jp/

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令和6年5月13日第3448号10面 掲載
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