【今週の労務書】『社員がメンタル不調になる前に』

2024.07.13 【書評】
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使いやすい相談体制を

 メンタルヘルス不調を予防するため、病気に陥る前の健康な状態でも、自らの判断で気軽に相談のできる仕組みを社内につくる重要性などを説いたのが本書である。

 メンタル不調者の特徴として、自分では病気になっていると気が付けず、周りから指摘され初めて病気と認識するケースが少なくないとした。さらに、り患した人の多くは、「もっと早く相談しておけば良かった」という思いも持つという。

 人事労務担当者が対応する相談窓口など、事前に仕組みを設けて周知することに加え、相談者が相談の結果、良い方向に物事が進んだと思うような“成功体験”を得てもらうことを意識するのが大切とした。

(藤田 康男 著、日本能率協会マネジメントセンター 刊、税込1870円、TEL:03-6362-4558)

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令和6年7月15日第3457号16面 掲載
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