技能実習機関76%で違反――厚労省監督結果
2015.10.19
【監督指導動向】
厚生労働省は、外国人技能実習生の実習実施機関に対する平成26年の監督指導結果および送検状況をまとめた。監督指導対象となった3918事業場のうち2977事業場(76%)に労働基準関係法令違反が発覚、重大・悪質として送検したのは26事業場となった。
違反内容で最も割合が高かったのは「違法な時間外労働などの労働時間関係」で26%、次いで「安全措置が講じられていない機械を使用させたなどの安全基準関係」が24%、「賃金不払い残業など割増賃金関係」が18%と続いている。
技能実習生による労働基準監督機関への申告件数は138件だった。賃金不払い関係が131件に上り圧倒的に多い。
送検事例では、割増賃金不払い、虚偽陳述、労災隠しなどがめだつ。