【今週の労務署】『図解でわかる!人事制度の作り方』
2024.08.17
【書評】
賃金見直しは手当から
本書は、本紙賃金欄で解説を担当している㈱プライムコンサルタントに所属する賃金・人事コンサルタントが、初学者~中級者に向けて、基本的な人事制度の作り方をまとめている。等級・報酬(月例賃金と賞与)・評価制度について、基礎知識を解説したうえで、自社の実態を診断し、改善する方法などを示した。
制度の診断に当たっては、まず等級・役職制度の実態を把握し、その後、賃金や評価制度を確認していく方法を勧めた。月例賃金は、「基本給より手当を先に整理するべき」とした。たとえば手当を廃止する場合は、基本給に加算して賃金総額の変動を最小限に抑えるという方法が考えられる。基本給テーブルの水準をその分だけ高めに設定するなどの調整が必要になるとした。
(津留 慶幸 著、ビジネス教育出版社 刊、税込1980円、TEL:03-3221-5361)
令和6年8月19日第3461号16面 掲載