【助成金の解説】業務改善助成金とキャリアアップ助成金(賃金規定等改定コース)/岡 佳伸
2024.08.17
【助成金の解説】
助成上限額、助成率
引き上げる労働者数の数え方
助成金支給の流れ
最低賃金の引き上げに対応できる助成金として業務改善助成金の他にキャリアアップ助成金賃金等改定コースもあります。概要としては有期雇用労働者、短時間労働者、派遣労働者などの非正規雇用労働者の基本給を3%以上増額するために賃金規程等を改定する事業主に対して助成金が支給されます。要件は
・キャリアアップ計画を作成し、労働局に提出すること
・賃金規程等を改定し、基本給を3%以上増額すること
になります。助成金の支給額は下記になります。
賃金の引き上げは最低賃金の発行前に行う必要があります。(発行後は賃金引き上げ率から差し引いて計算されます)同一の労働者を対象に併給を受けることは出来ませんが、対象労働者を分けて賃金の引き上げを実施することは出来ます。例えば雇用保険被保険者はキャリアアップ助成金賃金等改定コースを活用して、雇用保険被保険者以外は業務改善助成金を活用することも出来ます。
上手に助成金を活用して賃金の引き上げを行って行きましょう。
筆者:岡 佳伸(特定社会保険労務士 社会保険労務士法人岡佳伸事務所代表)
大手人材派遣会社などで人事労務を担当した後に、労働局職員(ハローワーク勤務・厚生労働事務官)としてキャリア支援や雇用保険給付業務に携わる。現在は開業社会保険労務士として活躍。
日経新聞、女性セブン等に取材記事掲載及びNHKあさイチ出演(2020年12月21日)、キャリアコンサルタント
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https://oka-sr.jp