【今週の労務書】『DX時代の部下マネジメント 「管理」からサーバント・リーダーシップへの転換』
2024.10.12
【書評】
「管理」から「任せる」に
本書は、DXの導入を進めるなかで、マネージャーに求められるマネジメントスタイルへの変革方法を解説している。部下に仕事を与え、確認し、評価する「管理」ではなく、部下に権限を委譲して仕事を任せ、コーチングとフィードバックによって育成する「サーバント・リーダーシップ」が必要としている。
具体的な権限委譲のやり方や、コーチング・フィードバックの方法も紹介した。たとえば権限委譲では、長い間To Doリストに載っていたり、一人に任せられるような仕事を特定し、任せる人材を選び、責任と権限のレベルを明確化する――など、10のステップを提案している。日本企業に多いプレイングマネージャーのような概念を変えていくべきとした。
(ロッシェル・カップ 著、経団連出版 刊、税込1980円、TEL:03-6741-0043)
令和6年10月14日第3468号16面 掲載