【今週の労務書】『生きた産業保健法学』

2024.10.19 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

情報取扱いの原則整理

 労働政策審議会の安全衛生分科会で委員も務めた著者が、健康情報等の取扱いや傷病からの復職にまつわる問題などを解説したのが本書である。

 健康情報関係では、法律や行政のガイドラインなどを体系的に説明。行政が示す取扱いの考え方を、①本人同意の取得、②産業医等産業保健専門家による情報の集中的管理、③産業医等から使用者への情報提供に際しての情報の加工、④衛生委員会などでの取扱いルールの策定の4原則へ整理した。労働者から収集する際、①~④を可能な限り履行しつつ、健康情報等の管理規程を就業規則へ盛り込み、周知と説明を経ていれば、少なくとも健康管理上必要な情報について、不提供の際に懲戒等の不利益措置を課すことも正当化され得るともしている。

(三柴 丈典 著、産業医学振興財団 刊、税込4400円、TEL:03-3525-8294)

Amazonで購入する 楽天ブックスで購入する

令和6年10月21日第3469号16面 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。