聴き取り、検討し、実行する/社会保険労務士法人味園事務所 代表社員所長 味園 公一
平成9年6月に東京都千代田区飯田橋で開業した。社会保険労務士として早や27年が経過したことになる。ご縁があった皆様のお力添えがあったからこそである。本当に感謝しかない。
開業当時所属した東京都社労士会(以下「東京会」)千代田・中央支部(現在は千代田支部に所属)には、社労士制度創設に中心的に携わった先輩が数多くいた。東京会歴代会長15人のうち7人を輩出している支部である。支部の重鎮からお聞きした「議員立法の社労士法が可決成立した時は、2階の傍聴席で抱き合って涙したものだ」という言葉が忘れられない。御身と多くの時間を捧げ、容易には想像し難いご苦労のうえ、法制化を勝ち取ってくれた先達には感謝の気持ちしかない。
約1万1900人の会員を束ねる東京会執行部に、副会長として参画させていただき7年が経過した。歴代執行部の意志を引き継ぎ、会員数の増加やDXなどその時々に見合った対応をしてきた。現職の寺田晃会長が掲げる「会員のため、会のため、社労士制度発展のため」、先達から受けたご恩をこれからの世代に返していくつもりだ。
全国4万5000人を超える社労士会の中心は、やはり東京である。僭越ながら東京が全国をリードする役目を担っているのだと思う。そのためには組織が強固な一枚岩である必要がある。現執行部はそれをめざし、強く推し進めてきた。今後も決して揺るがないと確信している。全国社労士会連合会での役職から、他道府県会の先輩、仲間とも知り合えた。今後もおごらず皆様に教えを乞いたい。
東京会支部の規模にも大小があり、事業内容や行政・政治家への対応など、多くのことが異なる。開業会員、法人社員、勤務会員などで会員の役割や満足因子も多少は違っている。東京会としては、各統括支部との意見交換会を継続的に実施し、傾聴することが重要だと思う。「聴き取り、検討し、実行し、振り返り、改善する」を実行する。
社労士は企業、労働者、国民、社会に貢献することが役割だと考える。そのため、より実務に即した研修やOJTの機会を提供し、経験の伝承などを通じて会員のやりがいや満足度向上を支援をしていきたい。会員には、社労士制度の歴史や社労士会における個々の役割を勉強する機会が必要と考える。東京会公式キャラクター「シャロロン」を活用して、社労士の認知度をさらに高めていく。SNSでの情報発信も忘れない。
お互いを尊敬し、高め合い、東京会の社労士が「キラキラ輝いて胸を張れる社労士になる!」ことをめざして、皆様と一緒に汗をかいて参りたい。
社会保険労務士法人味園事務所 代表社員所長 味園 公一【東京】
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