【今週の労務書】『マネジメントのリスキリング』
2024.11.02
【書評】
「学び直し」に最適
働き方の多様化や「人的資本経営」への関心の高まりなど、マネジャーに求められる役割は年々大きくなっている。一方、マネジメントスキルに自信があるのかどうかを尋ねた調査によると、自信ありと答えられたマネジャーは4人に1人に留まるそうだ。
本書はマネジャーになって数カ月から数年の課長相当職をターゲットに、仕事の与え方(ジョブ・アサインメント)の技法を伝授するもの。①目標開発、②職務分担、③達成支援、④評価検証の4つのプロセス、各8つの行動に分け、それぞれの意味や狙いを解説している。
目標管理の運用法など、具体的な手法も盛り込んだ。マネジャーになりたての人からベテランまで、「学び直し」をしたい人におすすめしたい。
(大久保 幸夫 著、経団連出版 刊、税込2750円、TEL:03-6741-0045)
令和6年11月4日第3471号16面 掲載