【安全衛生・お薦めの一冊―2024年7~12月掲載記事を振り返る】
安全スタッフに掲載した『安全衛生・お薦めの一冊』から、2024年7~12月号で掲載した書評をご紹介します。
『イラストで学ぶ高所作業の知識とべからず83事例 改訂第2版』
高所作業の災害防止の決め手は、「落ちない状態の確保」。それができなければ「落ちてもすぐ阻止する設備」の講じることという。
『セーフティⅡとは? 「失敗を減らす」から「成功を増やす」へ』
本書が提案する「セーフティⅡ」は、上手くいく可能性が高い成功例を増やすという考え方。再発防止対策を立て、設備を改良し、安全な作業方法を決めて守らせる従来型の事故防止手法は、失敗を減らして労働災害防止に効果を上げてきたが、結果としてマニュアルが増え続け、現場が持っていた“しなやかさ”が失われていったと著者は指摘する。
『元請社員と職長のための手すり先行システム足場 点検マニュアル』
労働安全衛生規則の改正により足場からの墜落防止措置が強化された。足場の点検時に点検者を指名し、その氏名を記録・保存することが義務付けられ、一側足場の使用範囲が明確になった。
『マンガ 若手安全衛生マン奮闘記 レイくん!ご安全に 第2巻』
本誌好評連載中、「レイくん!ご安全に」の第2巻が書籍になった。本書は2021年1月1日2369号~2021年12月15日2392号に掲載した24回分をまとめている。
『保護具着用管理責任者ハンドブック』
今年4月から本格施行された改正労働安全衛生規則では、リスクアセスメント対象の化学物質を製造・取扱う事業場で保護具着用管理責任者の選任が義務付けられた。
『生きた産業保健法学』
“生きた法”とは、「法の作り手の思いと使い手の悩みをくむ営み」を意味する――というはしがきから始まる本書は、過去の判例などを参考に産業保健スタッフや人事労務担当者に必要なリスク管理の法知識を平易に解説するもの。