【今週の労務書】『個人と組織の心理的距離』

2025.01.18 【書評】
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「離れる行動」に要注意

 本書では、個人の心理的な変容と行動が、組織との関係性にどう影響するかを分析している。個人は組織に所属している限り、日々の業務や周囲とのかかわりなどの経験によって心が揺れ動き、組織との関係性を模索するために行動する、といったプロセスを繰り返すとした。

 行動は、「組織に近づく」、「離れる」、「距離を置き、保つ」の3種類に分かれるとした。自分流のスタイルを確立するなど「距離を置き、保つ」行動は良好な関係性の維持につながるという。一方、社内行事の参加に消極的など「離れる」行動をしている人材は、離職する可能性があると指摘した。意見を出し合える環境を作るなど新たな経験を得る機会を組織側から提供することで、行動を変えることができる場合があると示唆している。

(大橋 重子 著、中央経済社 刊、税込4400円、TEL:03-3293-3381)

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令和7年1月20日第3481号16面 掲載
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