【今週の労務書】『ホワイト企業 女性が本当に安心して働ける会社』
2014.02.10
【書評】
受賞企業の着眼点開示
高齢者や障がい者、外国人も含め、多様な人材を経営上の成果につなげるべく上手に活用している企業を国が認定する「ダイバーシティ経営企業100選」。経済産業省が2012年から取り組み始め、昨年3月には初の受賞企業43社が選ばれている。
そのうち25社を盛り込んだ本書の狙いは、いわゆるブラックではないホワイトな企業の紹介を通じ、就活する女子学生の「賢い選択」を促すこと。だが反面、新たな発想やイノベーションにつなげた会社側の女性活用の着眼点や考え方がつぶさに開示されており、比較劣位の他社にとっても参考になること請け合いである。
対象企業で働く女性社員へのインタビューまで付いていて、「何をすればいいか?」と悩む担当者の腰を上げさせてくれる。
(経済産業省監修、文藝春秋刊、TEL:03-3265-1211、1200円+税)
平成26年2月10日第2956号16面 掲載