【今週の労務書】『改訂版 小さな会社は人事評価制度で人を育てなさい!』

2014.05.05 【書評】
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ビジョン実現型めざす

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 本書は、経営計画書を人事評価制度に落とし込み、全社員の成長を実現する仕組み「ビジョン実現型人事評価制度」の指南書。

 5年後の事業計画達成に向けて、現状把握、課題の明確化、レベルを引き上げていくための人事理念の構築に向かう。一連の流れをA41枚の「ビジョン実現シート」にまとめた後、「経営ビジョン発表会」で全社員と共有することがポイント。「成功のカギは評価基準作成の前にある」と筆者。

 評価基準のたたき台の作成では、評価者となるリーダーたちにも参加してもらうことで、自ら作成したという意識を持たせることが重要とする。評価基準やウェートの配分表などの具体例も網羅しており、実務的にも参考になる。人材育成に悩む中小企業経営者やリーダーに一読を薦めたい。

(山元浩二著、㈱KADOKAWA刊、TEL:03-3238-8521、1500円+税)

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平成26年5月5日第2967号16面 掲載
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