【今週の労務書】『労働法の「常識」は現場の「非常識」』

2014.11.03 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

「程よい規制」めざせ

Amazonにリンクします

 現場の視点に立ち、改めて「労働法とは何か」を紐解いたのが本書である。

 例えば労働者派遣法では、女性派遣労働者が09年第1四半期から12年第3四半期まで減り続けた理由を、一部労組の運動や、「電話一本とっていれば、自由化業務」という極端な行政指導のせいで、事務専用機器操作で使えなかったからだと指摘した。筆者が一貫して訴えるのは「現場が求めているのは規制強化ではなく程よい規制」である。

 2003年改正で位置付けが明確になった紹介予定派遣については、採用時の試用期間に代わる新たなバイパスとして今後に期待するとした。派遣受入れ期間が6カ月に制限されることなど、使い勝手の悪さが難点としつつも、同じ職場で働くことで相手を知れるツールとしている。

(小嶌典明著、㈱中央経済社刊、TEL:03-3293-3371、2200円+税)

関連キーワード:
平成26年11月3日第2991号16面 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。