【今週の労務書】『赤津雅彦の賃金改革キーワード――人も企業も活きる人事・賃金ヒント集』

2013.05.06 【書評】
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1分で分かるヒント集

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 人事賃金制度の導入から運用までを教えるマニュアルは数あれど、それらの多くは、普段の業務で直面するちょっとした疑問を解決するのには適さない。本書は、著者が2006年から7年間にわたり発信してきたメールマガジンの内容をまとめたもので、いわば氏の理論のエッセンスを凝縮した一冊。職務評価や役割給など、23のキーワードに基づいて中小企業が陥りがちな問題が取り上げられ、改革に必要なヒントがコンパクトに語られる。

 豊富な指導経験に裏打ちされた理論に通底するのは、「人も企業も活きる」との信条。例えば、移行原資をかけない制度改定の手法を明かす一方で、社員の動揺を抑えるには減額調整の目安は年5000円までと釘を刺す。

(赤津雅彦著、労働法令刊、TEL:03-3552-4851、1200円税込み)

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平成25年5月6日第2919号16面 掲載
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