【今週の労務書】『実践ファシリテーション技法 組織のパワーを引き出す30の智恵』
2013.07.08
【書評】
上司と部下の関係改善に
ファシリテーションとは、人と人の相互作用を高め、問題解決を支援していく”働き”を指す概念。本書は、「人を育て組織を活性化する」「組織と社会の変革を巻き起こす」具体的な方法を提案する。
上司と部下のホンネトークを引き出す方法では「リーダーズ・インテグレーション」を紹介。上司をいったん別室に退席させた後、部下から①上司について知っていること、②知らないこと(知りたいこと)、③期待すること(やってほしいこと)などを聞き出すもので、上司が戻ったら回答や感想を披露し、約束できることは共有するという。
上手く進めば「そんなことなら言ってくれればいいのに」などの意思疎通が図られ、関係性が近づくとした。
(堀公俊著、経団連出版刊、TEL:03-6741-0043、1200円+税)
平成25年7月8日第2928号16面 掲載