「人に寄り添う」モットーに/フィオレ社会保険労務士事務所 代表 杉本 典子
母の労災事故(機械に挟まれて指を切断)をきっかけに社会保険労務士に興味を持って資格を取得し、徳島県で開業して6年目になる。現在、中小企業の労務管理と障害年金の相談業務を行っている。
この仕事に携わってきて思うことは、どんなに制度整備やIT化が進んでも人の本質的なものは変わらないということだ。
労働関連法令はより複雑に、厳格になってきており、それをどのように企業経営に取り込み、より良い会社にしていくかが今後の生き残りには必須であろう。
就業規則1つをとっても、きちんと社員に説明し周知させることが必要だ。私は就業規則の作成を依頼された場合は、可能な限り「社員説明会」を開催していただき、同席するようにしている。さらに一歩進んで、会社のルールを分かりやすい表現にした「ルールブック」を作成し、説明に活用することもある。
人事評価制度も、作成後の運用までフォローを行っている。評価制度を作ることにパワーを注ぎ込み過ぎて、その後の運用は疎かになりがち。声掛けをして、実際に一緒に評価するところも支援している。
就業規則も人事評価制度も、人が理解し運用してこそ意味があるもの。対話することを後回しにせずコミュニケーションを大切にしなければならない。むしろ中小企業だからこそ「細やかなフォローが可能」である。
当事務所にも子育て中の女性スタッフがいるが、「子育て中」といっても、子どもの人数や年齢、健康状態、家族の援助具合で状況は異なってくる。本人の性格やメンタル状態もそれぞれであり、きめ細やかなフォローができるかどうかが、職場定着のカギであると思う。
もう1つのメーン業務である「障害年金の相談業務」は、祖父母が聴覚障害であったことなどからライフワークの1つと考えている。
発達障害や難病、がん患者など様ざまな病気の方が相談に来られている。書類を作成するだけでなく、その方の苦しみ悩みを1つひとつ丁寧に聞き取っていく。
どちらの業務も、日々、小さなことから大きなことまで様ざまなご相談をいただいている。1つひとつを自分のものとして慎重に考え、丁寧に対応している。
「人に寄り添い、誇りをもって仕事をする」をモットーにしている。出会えて良かったといっていただけるような社会保険労務士になりたい。
フィオレ社会保険労務士事務所 代表 杉本 典子【徳島】
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