【今週の労務書】『評価の急所(へそ) パラダイムシフトを迎える人事評価』
2013.08.05
【書評】
変化への心構えを伝授
情報テクノロジー全盛時代の人材評価はいかにあるべきか? こんな問いに答えるのが本書で、激変時代の評価者の「心構え」や「覚悟」を9つの急所(へそ)として伝授する。もとより評価から公平さを感じることはないと説く著者の指摘は、”日本的”な立場からは冷徹以外の何ものでもない。しかし、スピーディーな時代における日本的評価の非効率さにも皆気付いている。
本書の良さは、組織としての正しさを追求する姿勢で、正しい評価を行いながらチームワークも高めていく、そんな難題に挑戦した気構えといってもいい。それでいて、示された9つの急所はいたって簡明で分かりやすく、装丁もコンパクトで手元に置きやすい。
(髙橋潔著、(公財)日本生産性本部生産性労働情報センター刊、TEL:03-3409-2508、本体1000円+税)
平成25年8月5日第2931号16面 掲載