「至誠」に込めた想い/SHISEIワークデザインオフィス 代表 勝原 知佳子

2025.04.06 【社労士プラザ】
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SHISEIワークデザインオフィス 代表 勝原 知佳子 氏

 私はかつて法律事務所でパラリーガルとして働いていた。当時は敏腕弁護士とともに、依頼者にとって人生で1回あるかないかの困難な時期に寄り添い、ベストな解決方法を追求していくことに大きなやり甲斐を感じていた。

 一方で、ほとんどの事案は、当事者間で話合いさえも成立しないほど、紛争が激化した状態にあったというのが現実だった。そのため、発生した問題を「解決」するのではなく、「未然に防ぐ」ことはできないかと考えるようになった。

 そこで私は、紛争を未然に防ぎ、労使の橋渡しの役割ができる社労士の仕事に魅力を感じ、資格を取得した。

 私は社労士になってからも、法律事務所時代の尊敬する弁護士の働き方を大いに参考にしている。ここではそのうち3つを紹介したい。まず1つ目は「現場百遍」。現場を知らずして事件処理をするな。何度でも行けという教えだ。そのため、私はどんなに遠方であっても可能な限りクライアントへ出向き、直接話をお聞きすることを心掛けている。その結果、今では私を出迎えてくれる際の社員の雰囲気や仕事中の表情などをみれば、会社の業績や労使関係の状況、会社の課題まで分かるようになった。

 2つ目は、誰にも相談できないような深刻な話であっても、気軽にお話しいただける場を作ることである。これにより、「どこに相談すれば良いか分からない話は勝原さんに」と頼ってもらえるようになり、社労士の専門外の領域であってもまずはお話をお聞きし、必要に応じて信頼できる別の専門家をご紹介することで、その問題解決を図っている。

 3つ目は、どんなに難しい問題であっても、決して諦めない姿勢である。私は事務所名を「SHISEI(至誠)」と名付けた。これは孟子の言葉で「極めて誠実に対応する」という意味であるが、どんなときでも社労士としてクライアントと誠実に向き合い、SHISEIと出会えて良かった、SHISEIだからこそできる仕事だったと感謝してもらえるよう、日々研鑽している。

 私が事務所を置く石川県は共働き率が全国上位にある一方、女性管理職率が低迷している。私は社労士として、男女がともに活躍できる会社、そして社会の実現に尽力したいと考えている。これからも「至誠」という言葉にこだわり、誠意を尽くして人に接し、また仕事に取り組むことで、労使がともに安心して仕事に邁進できる環境づくりを進めていく所存である。

SHISEIワークデザインオフィス 代表 勝原 知佳子【石川】

【公式webサイトはこちら】
https://shisei.work

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令和7年4月14日第3492号10面 掲載
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