【今週の労務書】『吉田松陰 松下村塾 人の育て方』

2015.03.16 【書評】
  • list
  • クリップしました

    クリップを外しました

    これ以上クリップできません

    クリップ数が上限数の100に達しているため、クリップできませんでした。クリップ数を減らしてから再度クリップ願います。

    マイクリップ一覧へ

    申し訳ございません

    クリップの操作を受け付けることができませんでした。しばらく時間をおいてから再度お試し願います。

共学スタイルを今日に

Amazonにリンクします

 高杉晋作、久坂玄端、桂小五郎、伊藤博文――幕末激動期の逸材たちを輩出した松下村塾の、とりわけ教鞭を執ったわずか2年余りの間に彼らを育て上げた吉田松陰の教育法を見つめ直し、今日の企業社会で応用すべき点を提言として取りまとめたのが本書。

 弟子の個性を重視し、「自分とは何か」を常に考えさせることで主体的に自己を形成させるやり方が松陰流で、ああしろ、こうしろと高みの上からの指導はせず、互いに師となり弟子となって議論を戦わせ、共に学び合う”共学”スタイルが大きな特徴だ。議論少なきネット全盛の今という時代が再考すべきは、人と人のコミュニケーションが生み出すダイナミズムであり、「松陰」という時宜に適ったテーマを扱う本書から学べることは多い。

(桐村晋次著、あさ出版刊、TEL:03-3983-3225、1300円+税)

関連キーワード:
平成27年3月16日第3009号16面 掲載
  • 広告
  • 広告

あわせて読みたい

ページトップ
 

ご利用いただけない機能です


ご利用いただけません。