【安全衛生・お薦めの一冊】『コンメンタール 労働安全衛生法』

2025.04.25 【書評】
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事業者の措置を逐条解説

 労働災害多発の時代に人命尊重の理念のもとで制定された労働安全衛生法。本書は、逐条解説を通じて、事業者に義務付けられた措置の趣旨と法律の理念を詳らかに解説している。

 条文の趣旨、制定の背景事情、関係判例、行政通達、さらに長年実務に当たってきた厚生労働省の監督官・技官へのインタビューなど、さまざまな情報を集めており、労働現場での適用の実態を明らかにするとともに、産業事故や健康問題など社会的課題に同法が対応をしてきた歴史を紐解く一冊でもある。編者が整理再編した概要を加えており、法律家のみならず企業の労働安全衛生実務者にとっても大きな助けとなるだろう。

 化学物質の自律的管理、メンタルヘルス、治療と仕事の両立支援、個人事業主の安全衛生確保など最近の話題にも触れ、同法が直面している課題と目指すべき方向性も示唆。「生きた」労働安全衛生法の知識が凝縮された一冊となっている。

(三柴 丈典 編/日本産業保健法学会 協力、法律文化社 刊、TEL:075-791-7131、B5判/1600ページ、税込1万6500円)

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2025年5月1日第2473号 掲載
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