【今週の労務書】『コンメンタール 労働安全衛生法』

2025.04.26 【書評】
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適用の実態を逐条解説

 労働安全衛生法の逐条解説を通じ、事業者に課された措置や法令の理念を解説したのが本書である。

 条文の趣旨や制定経緯に加え、関連する刑事・民事裁判を解説。さらに、長年実務に当たってきた労働基準監督官や技官へのインタビューなどを踏まえ、適用の実態を微に入り細に入り紹介している。たとえば安全管理体制関係についてJCO東海村臨界事故事件を子細に検討したほか、事業者の講ずべき措置等関連では、監督官がチェックする際の視点などを説明した。本書の冒頭には編者が整理した概要も掲載し、ここだけでも体系的な理解が得られる。

 法の作り手の思いと使い手の悩みを汲む「生きた法」に対する編者の理念、そして知識が凝縮されており、実務者の助けになる一冊だ。

(三柴 丈典 編/日本産業保健法学会協力、法律文化社 刊、税込1万6500円、TEL:075-791-7131)

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令和7年5月5日第3495号16面 掲載
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