足場の「控え」 いつ設置すればいいか分からず 死亡災害で送検 小樽労基署
2017.08.31
【送検記事】
北海道・小樽労働基準監督署は、足場を組み立てる際に、労働者に足場の倒壊防止措置である「控え」の組立て範囲および順序を周知しなかったとして、札幌市内の建設会社と同社現場責任者を労働安全衛生法第20条(事業者の講ずべき措置等)違反の容疑で札幌地検小樽支部に書類送検した。平成28年8月、同社の下請会社に所属する労働者が死亡する労働災害が発生している。
被災者は、組立て中の足場が倒壊したことを原因とする墜落災害に巻き込まれている。
同労基署によると、作業現場は若い職人が多く「建物のないところに足場を建てるのが初めて」という状況だったという。「控え」をつけるタイミングなども把握しておらず、足場が倒壊する原因となった可能性がある。
【平成29年7月4日送検】