【ひのみやぐら】職場の仲間とこころをつなぐ
ストレスチェックの導入にみられるように、国はメンタルヘルス対策の強化を積極的に行っているところだが、うつ病の増加や過労死・過労自殺は一向に後を絶たない。働く人がメンタルヘルス不調を訴える原因をよく考えると、結局は「職場」というものにつき当たるのではないだろうか。
労働者にとって職場は、切っても切り離せない。職場に所属する上司、同僚、部下、風土、雰囲気といったものに個人個人は常に大きな影響を受けている。1日の3分の1以上を過ごす職場で、周囲の人間と関係性がうまく保てなければ、こころに大きな負担が伸し掛かるのは間違いないだろう。そのために、コミュニケーションを向上させ、よりよい職場風土をつくり上げる必要がある。
弊誌では、ランスタッドEAP総研の川西由美子所長に動画の出演を依頼し、心理学的見地から新しい切り口による職場改善方法を示していただいた。「こころをつなぐ職場づくり(略:ここつな)」と題した動画は、弊社ホームページ上で配信中だ。トップページ右の「動画コーナー」をクリックするだけで、誰でも閲覧することができる。職場でどのような行動に配慮すれば、仲間同士を支え合え、組織のモチベーションを高めることができるのか、ナビゲーターとのトーク形式で分かりやすくアドバイスしている。
これまでに「5Sにスマイルをプラス」「コミュニケーションとストレス」「こころの窓を開く声かけ技法」の3タイトルをリリース。「5Sにスマイルをプラス」では、整理・整頓・清掃・清潔・躾といった5Sに「スマイル」を加えた6Sを提唱している。川西所長は職場で意識的に笑顔をつくるのは、とても大切なことと指摘。上司が部下に指示を出すにしても、笑顔であれば受け止め方が大分変わったものになるという。このほかにも、職場の仲間がストレスを感じたときに発するイエローサインの見極め方と対応方法、こころがホッとする言葉の交わし方など職場の人間関係を円滑にする処方箋を示している。
ほんの少しの気遣いがあれば、こころがつながる職場は現実になる。ぜひ、ご視聴を。