政治連盟が制度発展に寄与/社会保険労務士法人前田事務所 代表社員 前田 昭博
社会保険労務士制度が発足してから46年が経過、その間8回の法改正が行われた。主な改正内容は、「提出代行権、事務代理権、あっせん代理業務、社労士法人制度、紛争解決手続代理業務、出廷陳述権」等である。その結果は、社労士制度の発展、地位の向上につながり、すべての会員の利益となり、「同じ権利を全会員が享受」している。
これは昭和52年に会員の総意により設立された政治連盟の「社会保険労務士の社会的・経済的地位の向上や業務の発展のための法改正等の実現を図る」の目的により実現している。
先達のおかげで今日の社労士制度は当初と比較すると、その地位や知名度は飛躍的に向上しており、全国の会員が各種の審議会の公益委員、講演、執筆、社会貢献等各方面で活躍していることは、まことに喜ばしいことである。
私は、その下で28年間社労士事務所の経営に携わっている。特に社労士会の様ざまな役職を拝命して、先輩のご指導の下、会務運営や事務所経営等に視野が広がったことは、今日の自分自身の形成に欠かせない経験となっている。
今後は、これから試験に合格して開業する、あるいは勤務社労士として活躍しようとする後輩を応援する気持ちでいっぱいである。
その一つが、さらなる制度発展のための法改正である。社労士法は議員立法により成立し、その後の改正も議員立法により行われることが通例である。日頃から国会・地方議員との議員懇談会の実施や選挙活動の支援等を行い、社労士制度への理解を深めてもらい、法改正の要望時には積極的に協力していただける環境を整えておくことが必要である。
社労士会、政治連盟ともに手を携えて、「政治連盟の法改正で我われの生きる道が決まる」の意気込みで、政治信条に関係なくすべての会員が積極的に政治連盟に加入する取組みや、情報発信をしていきたい。
そして成熟した社労士制度を後輩に引き継ぐのが現在の我われの責務であり、次の50年間で国民全員に理解してもらえる盤石な制度を築いてもらいたい。
もちろん、私自身も社労士として、また、人事・労務管理のスペシャリストとして企業のため、その社員のため粉骨砕身貢献していきたい。
社会保険労務士法人前田事務所 代表社員 前田 昭博【東京】
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