魅力あふれる存在めざす/堀部労務管理事務所 堀部 勝明
最近、「心技体」という言葉を意識するようになった。心(志・価値観など)、技(知識技能、コミュニケーションスキルなど)は、業務に取り組む中でそれなりに身に付けてきたと思うが、体(フィジカルや自己管理)という視点が欠けていたと気付かされた。
私は社労士として必要なものは「人間力」だと考えている。そのため、業務と関係ないセミナーや読書、人との出会いには積極的にコミットして学びを得、実践してきた。しかし、肉体的にも精神的にも万全の状態であってこそ、この学びを最大限に実践できるという点をおざなりにしていた。
そのためには、社労士としてではなく、一人の人間としてどのように生きるかを決め、それを継続するという覚悟が必要であると思う。ちょうど、遅まきながら今年2月から自分なりの取組みを始めたところであり、覚悟を決めるという意味では、良い機会に本原稿の依頼を頂戴したと感謝している。
このタイミング、昨年お亡くなりになったコンサルタントの舩井幸雄先生がおっしゃった「自分に起きる出来事は必然・必要・ベストのこと」という言葉が思い出される。振り返れば、私の人生の節目には偶然とは思えない出来事が多々あり、いまの自分がここにあると改めて思う。大学中退後、魚市場で7年間昼夜逆転の生活を送ってきた人間が社労士をしているというのは、本当に不思議である。そんな、私のような者を必要として下さる方があるのは、本当に有難い。
私は、顧問契約の依頼があった際、「経営者側ではなく、従業員側でもなく、中立の立場でお手伝いさせていただきますが、よろしいですか?」と必ず確認している。他の社労士とは違うかもしれないが、私のポリシーを聞いていただき、賛同して下さる方々に対するお手伝いができればそれで良いのではないか、私の役割は果たせるのではないか、と考えている。
ご縁をいただいたすべての方々に感謝しつつ、一人の人間として魅力あふれる憧れの存在となり、自らのミッション「元気と笑顔があふれる100年続く会社作りのお手伝い」を果たすことができるよう、これからも日々精進を続け、人間としての完成をめざしていきたい。
堀部労務管理事務所 堀部 勝明【岡山】
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