地域医療を支える存在へ/社会保険労務士石川事務所 石川 雅之
私どもの事務所では、近年、業界で注目されている「医療労務コンサルタント」に2011年1月の開業当初から取り組んでいる。現在、開業5年目となり、この間、「人が好きだから地域医療を支えたい」をモットーに医療、介護、福祉の労務管理に特化した社労士事務所として邁進してきた。
なぜ、私どもが地域医療にこだわるのかというと、代表である私石川自身が社労士として開業する以前の十数年間、医療機関の管理部門にて人事労務管理担当者として従事した経験を持ち、その経験を生かした業務を行いたいと考えているからである。また、前職の医療機関に転職する前に民間の企業に勤めていたこともあり、医療機関の内と外からの客観的な意見をいえるのが私の強みである。
ところで、「地域医療」とは、医師や医療従事者が地域住民全体の幸福を考えながら医療活動を行うことであるが、私どもの事務所が支えるべき「地域医療」とは、地域医療を担う医療機関や、その医療機関と連携をとる介護、福祉、その他周辺事業はもちろん、さらには一見、地域医療とは直接関わりのないと思われる民間企業の皆様も含む広い意味での社会貢献と考えている。すなわち、医療機関に直接コンサルをすることだけが「地域医療を支える」や「医療労務コンサルタント」ではないのだ。
そういった意味では「地域医療を支える」は「まちづくりに貢献する」といい換えても良いかもしれない。
では、社労士としてどのように社会貢献するか。ドクターが病気を抱える患者さんの相談を受けるように、社労士は、メンタルヘルスやストレスチェック、安全衛生その他労働法令等に関する労務相談を受け、労働環境整備の支援をすることで地域医療を支えることができると考えている。
地域医療を支える3つのことがある。①企業の就業規則の整備を行い、労使紛争を予防、解決する。②助成金制度を活用し、就業規則の整備や従業員の教育訓練等を支援する。③研修会、研究会を通して医療労務コンサルタントをめざす社労士の資質を向上させる。現在、とくに③を進めていくことによって後進の医療労務コンサルタントの育成を行い、社労士業界全体で地域医療を支えていきたいと考えている。
社会保険労務士SR石川事務所 石川 雅之【北海道】
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※タイトルの社名は連載時のものです。